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メフィスト賞の先輩・天祢涼先生から『拝啓 交換殺人の候』をいただきました。


交換殺人。
有名な単語ですが、実際に交換殺人を扱った小説って少なくないですか?
少なくとも私はこれまで一度も読んだことがありません。
タイトルを一目見た瞬間テンションが急上昇して、小躍りしました。

読後の第一声は「だまされた!!!」です。
天祢先生には毎回だまされているのに、どうしてこうも見事にだまされてしまうのか。
私に学習能力がないんじゃなくて、天祢先生の筆力がすごいんだと主張したい。
物語が二転三転して、まったく予想もしなかった方向に進んでいくんですよ。
たしかに伏線はあったけど! これに気づける人いるの!?

みなさんも是非読んでだまされてください。
ネタバレになるので詳しくは書けないのですが、いっそすがすがしいくらいだましてくれます。
それも何度も。
1冊の長編小説でこんなにだまされたの、マジで生まれてはじめてですよ。

天祢先生、素敵な小説をどうもありがとうございました!
2022.08.11 Thu l 日々 l コメント (0) l top
メフィスト賞の先輩、天祢涼先生から新刊『陽だまりに至る病』をいただきました。


毎回ハイクオリティの社会派ミステリ3作目。
しかもコロナ禍を舞台にした超タイムリーな作品!

帯を一目見た瞬間からテンション爆上がりで
「やったね! ツイッターで自慢するぞ!」
と喜び勇んでPCを立ち上げかけたところで、そういや北夏輝名義のツイッターアカウントはなかったな、と思い出しました。

結論から言うと、むっっっちゃいい作品でした!
2作目はかなりトリッキーな作品でしたが、今回は人物描写がすごかった。
大人も子どもも、みんなこの国のどこかに実在しているんじゃないかと思うほどリアルでぞっとしました。
フィクションだと最後に悪人が改心するものが多いですが、そうじゃないところがいい。
映画『万引き家族』が好きな方はきっとはまると思います。

この作品は純文学と言ってもいいんじゃないかという気がします。
ミステリ好きな方にはもちろん、純文学好きな方にもおすすめしたい。
ツイッターなら「#天祢涼」「#ミステリ」「#純文学」ってタグつけて投稿してましたね。
次回作も楽しみにしています!!!

※現在、北夏輝名義のツイッターアカウントはありません。
もしあれば100%別人のアカウントですので、ご注意ください。
2022.02.26 Sat l 日々 l コメント (0) l top
いまだに北夏輝を気にかけてくださる皆様、本当にどうも有難うございます。
昨年末に電子書籍の売上明細が届いたときは「まだ拙作を買って読んでくださる方がいらっしゃるのか!」と感激しました。
正直、もうないかと思ってましたよ。

毎年とほうもない数の新作が刊行され、うなるような数の新人が発掘され、そしてその大半が消えていく中、貴重な時間と金銭を割いて自作を読んでくださる方がいるということは、作家(と名乗っていいのかどうか分かりませんが)にとって大変な喜びです。
誰だか知らないけど、そしてこのブログを見てくださっているのかどうかも分からないけど、心から感謝します。
あと、拙著の刊行に携わってくださったすべての皆様にも最大級の感謝を。

昨年も私の実力不足で新作を刊行していただくことができず、心底申し訳ない気持ちでいっぱいです……。
私にとって執筆というのは業のようなもので、生きている限りなんらかの文章を書き続けると思います。
また書店に並べていただけるような作品を生み出せるよう、精進します!

新年早々、最後まで読んでくださって有難うございました。
皆様にとって幸多き一年となりますよう、心からお祈りしております。
2022.01.01 Sat l 日々 l コメント (2) l top
メフィスト賞の先輩作家・高田崇史先生から『釆女の怨霊』をいただきました。


いつもながら、どこまでが史実でどこからがフィクションなのかさっぱり分からない!
巻末の「完全なるフィクションです」という文言こそがフィクションなんじゃないかと思えてきます。
日本史の専門家が読むとフィクションとの境目が分かるの?
むしろ「エウレカ!」って叫んじゃったりしない?

奈良に関する情報も盛りだくさんで、読んでいて恥ずかしくなりました。
釆女様は拙作『恋都の狐さん』でも登場させましたが、彼女の正体なんてまったく知りませんでした。
まさかそんな方だったなんて……。
なんて恐れ多いことをしてしまったんだと震えています。
春日大社の禰宜さんは「釆女様は寛大なお心で許してくれますよ」と仰ってくださったし、大丈夫だと信じたい……!

ネタバレになるので詳しくは書けないのですが、奈良の文化や飛鳥~奈良時代に興味のある方は是非読んでください。
当時のどろどろした駆け引きと怨霊対策に圧倒されます。
表沙汰になっていないだけで、こういうことは世界中どこででも行われているんだろうな。

高田先生、素敵な作品をどうも有難うございました!


【2021/11/26 補足】
よく誤解されるのですが、私の家は奈良県内にはないです。
でもよく奈良に出没するので、実質「奈良県在住」と言っても過言ではない気がしています。

「いつ引っ越したの?」と驚かれるといけないと思って、補足しました。
余談ですが、お正月のお雑煮は香川県風(あんもち入り)です。
2021.11.23 Tue l 日々 l コメント (0) l top
メフィスト賞の先輩作家・天祢涼先生から新作『境内ではお静かに 神盗みの事件帖』をいただきました。

雫ちゃんにカレシができて波乱万丈の恋愛大発展回かと思いきや、栄達さん大活躍回でした!!

ネタバレになってしまうので詳しくは書けませんが、栄達さんファンの方は絶対に読んだほうがいいです。
もうね、ほんと最高。
まさか脇役であるはずの栄達さんがこんなに活躍する日が来るなんて思ってもみませんでした。
(※栄達さんは主人公のお兄さんです。)

私はいわゆる映像再生型で、小説を読んでいると頭の中にそのシーンが浮かぶのですが、このシリーズが実写化された場合、栄達さんを誰が演じるかによっては観られなくなる恐れがあるなと思いました。
なんならイラスト化もしないでほしいくらい。
私の頭の中には「理想の栄達さん像」ができてしまっているので、それを壊されたくないんですよ…!
身長や体格はもちろん、声の高さとか手の形とか、作中には明記されていないことまで具体的に脳内設定ができてしまっているので。
この気持ち、読書家の方には分かってもらえると思うのですが、いかがでしょうか。

タイトルに「感想」と書いたのに、ひたすら栄達さんへの愛を語ってしまいました。
天祢先生の全著作の中で最推しの男性キャラが栄達さんなんです。
妻の琴子さんとセット推しです。

ごちそうさまでした。
じゃなくて、天祢先生、素敵な作品をどうも有難うございました!
2021.05.25 Tue l 日々 l コメント (0) l top