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京極夏彦先生が執筆された絵本『きつね』を読みました。


愛くるしい狐のイラストに吸い寄せられて手に取りました。
小話が3話収められているのですが、3話中2話で罪のない狐が人間に殺されていて、人間を恨む気持ちが強くなりました。
狐が人間ならただの殺人だよ。
しかも狐は人間より知能が劣っていると推測されるので、たとえるなら人間の大人が無邪気で非力で無抵抗な子供を一方的に圧倒的な力で殺すようなものです。重罪じゃないか。

まじめに考察すると、昔から狐は人を化かす悪者扱いされていたのがよく分かる良書だと思います。
原案が柳田国男先生ということは、古くからあった伝承をもとに書かれた作品だと思うので。
京極先生が柳田先生の文章を読みやすく書き直してくださっているおかげで、子供でもさらっと読めます。
なにより絵がステキ。狐がかわいい!

このブログでは著者の先生からいただいた作品の感想しか書かないことにしていましたが、これはちょっとスルーできませんでした。
狐がかわいすぎた。
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2023.07.04 Tue l 日々 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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