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メフィスト賞の先輩・天祢涼先生から『彼女はひとり闇の中』をいただきました。


私はいつも帯文や裏表紙のあらすじを読んでから本文を読み始めるのですが、今回はそれらをすべてすっ飛ばしていきなり本文を読み始めました。
だって、天祢先生の作品ですよ?
絶対おもしろいに決まってるじゃないですか!

手品が好きな人はだまされたくて手品を見る。
ミステリ愛好家はだまされたくてミステリを読む。
でも、次こそだまされないぞ! と著者に挑戦する気持ちも少なからずあります。

今回も冒頭部分を読んだ直後に、天祢先生にお礼のメールをお送りしました。
メールの一部を抜粋します。
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さっそく一章を拝読しました。
今回はコロンボ形式なんですね。
冒頭で犯人が明示されているということは、
なにか他のことで読者をあっと驚かせようとされているに違いない!

今回こそだまされないよう細心の注意を払いつつ、読み進めようと思います。
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これはフラグだな、と思ったみなさん、大正解です。
今回も見事にだまされました!!!

だまされたといえば、もうひとつ。
天祢先生はラブコメミステリと社会派ミステリ、二種類のミステリを書かれる作家さんとして有名ですよね。
一章を読んだ時点で「今回はラブコメのほうか」と思っていたのですが、違いました。
がっつり社会派ミステリでした。

これもネタバレになってしまうので詳しくは書けないのですが、天祢先生の社会派ミステリが好きな人はぜひ読んでみてください!
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2023.02.28 Tue l 日々 l コメント (0) l top
先ほどアクセス解析ページを確認したら、元旦にこのブログを見に来てくださっている方がいて驚きました。
気にかけてくださって、本当にどうもありがとうございます。
新年のあいさつが遅れてしまって申し訳ありません。

今年は生まれてはじめて除夜の鐘をつきにいきました。
除夜の鐘は年末につくものだろう、と多方面からつっこまれそうですが、うちの最寄りのお寺では0時を回ってから鐘の音が聞こえはじめました。
細かいことは気にしたらあかん。参加することに意味があんねん。
それはさておき、鐘の中に入ると鐘の音が聞こえなくなるというのは本当なのでしょうか。
前から気になっていたのですが、あいにく後ろがつかえていたため、確かめることはできませんでした。
今夜あたりこっそり実験したらあかんやろか。

話は変わりますが、
先日、拙著にも登場させた某稲荷神社の前で妙齢の女性の会話が聞こえてきました。
「瓢箪山稲荷って、日本三大稲荷のひとつなんやって」
「へえ。小さいけどすごいんやなあ」
お姉さま方、【自称】日本三大稲荷はいっぱいあります。
伏見稲荷大社は誰もが認める「日本三大稲荷」ですが、あとの二社は神社や人によって言ってることが違います。
これも参加することに意味があるということなのでしょう。
ちょっと違うか。

瓢箪山稲荷神社や大阪・奈良・京都の観光名所が登場する拙著はこちらです。
小説版観光ガイドのつもりで書いたので、暇つぶしにでも読んでいただけると嬉しいです。


ここだけの話、デビュー作『恋都の狐さん』も奈良のすばらしさを伝えたくて書いた小説です。
恋愛小説のつもりはなかった。


今Amazonを確認したところ、4作とも紙の書籍は中古品しかなかったのですが、絶版になったのでしょうか。
実はうちに新品があるんやけど。
出版時に自費で購入した分もあるので、結構たくさんある。
廃業する出版社から自著の在庫を買い取って販売したって話は聞いたことあるんですけど、これは売ったらあかんのかな。
うーん、悩ましい。
ドラマ化とかされることになったら、再版してもらえるんやろうけどな~。
ドラマ化・アニメ化・マンガ化のご相談はいつでもお待ちしています!

思いつくままつらつら書いていたら、ずいぶん長くなってしまいました。
私の悪い癖ですね。

末尾になりましたが、このブログを読んでくださった方全員に驚くほどハッピーなことが山のように起こりますように!
2023.01.02 Mon l 日々 l コメント (0) l top
メフィスト賞の先輩・天祢涼先生から『拝啓 交換殺人の候』をいただきました。


交換殺人。
有名な単語ですが、実際に交換殺人を扱った小説って少なくないですか?
少なくとも私はこれまで一度も読んだことがありません。
タイトルを一目見た瞬間テンションが急上昇して、小躍りしました。

読後の第一声は「だまされた!!!」です。
天祢先生には毎回だまされているのに、どうしてこうも見事にだまされてしまうのか。
私に学習能力がないんじゃなくて、天祢先生の筆力がすごいんだと主張したい。
物語が二転三転して、まったく予想もしなかった方向に進んでいくんですよ。
たしかに伏線はあったけど! これに気づける人いるの!?

みなさんも是非読んでだまされてください。
ネタバレになるので詳しくは書けないのですが、いっそすがすがしいくらいだましてくれます。
それも何度も。
1冊の長編小説でこんなにだまされたの、マジで生まれてはじめてですよ。

天祢先生、素敵な小説をどうもありがとうございました!
2022.08.11 Thu l 日々 l コメント (0) l top
メフィスト賞の先輩、天祢涼先生から新刊『陽だまりに至る病』をいただきました。


毎回ハイクオリティの社会派ミステリ3作目。
しかもコロナ禍を舞台にした超タイムリーな作品!

帯を一目見た瞬間からテンション爆上がりで
「やったね! ツイッターで自慢するぞ!」
と喜び勇んでPCを立ち上げかけたところで、そういや北夏輝名義のツイッターアカウントはなかったな、と思い出しました。

結論から言うと、むっっっちゃいい作品でした!
2作目はかなりトリッキーな作品でしたが、今回は人物描写がすごかった。
大人も子どもも、みんなこの国のどこかに実在しているんじゃないかと思うほどリアルでぞっとしました。
フィクションだと最後に悪人が改心するものが多いですが、そうじゃないところがいい。
映画『万引き家族』が好きな方はきっとはまると思います。

この作品は純文学と言ってもいいんじゃないかという気がします。
ミステリ好きな方にはもちろん、純文学好きな方にもおすすめしたい。
ツイッターなら「#天祢涼」「#ミステリ」「#純文学」ってタグつけて投稿してましたね。
次回作も楽しみにしています!!!

※現在、北夏輝名義のツイッターアカウントはありません。
もしあれば100%別人のアカウントですので、ご注意ください。
2022.02.26 Sat l 日々 l コメント (0) l top
いまだに北夏輝を気にかけてくださる皆様、本当にどうも有難うございます。
昨年末に電子書籍の売上明細が届いたときは「まだ拙作を買って読んでくださる方がいらっしゃるのか!」と感激しました。
正直、もうないかと思ってましたよ。

毎年とほうもない数の新作が刊行され、うなるような数の新人が発掘され、そしてその大半が消えていく中、貴重な時間と金銭を割いて自作を読んでくださる方がいるということは、作家(と名乗っていいのかどうか分かりませんが)にとって大変な喜びです。
誰だか知らないけど、そしてこのブログを見てくださっているのかどうかも分からないけど、心から感謝します。
あと、拙著の刊行に携わってくださったすべての皆様にも最大級の感謝を。

昨年も私の実力不足で新作を刊行していただくことができず、心底申し訳ない気持ちでいっぱいです……。
私にとって執筆というのは業のようなもので、生きている限りなんらかの文章を書き続けると思います。
また書店に並べていただけるような作品を生み出せるよう、精進します!

新年早々、最後まで読んでくださって有難うございました。
皆様にとって幸多き一年となりますよう、心からお祈りしております。
2022.01.01 Sat l 日々 l コメント (2) l top